こんにちはKazunori Oです。
今回はラジオで話したことをここに載せておきたいと思います。
いうわけで今回は僕の小学生の頃の夏休みの話をしようかと思います。
Contents
プールでの楽しい時間
僕が小学生10歳頃の話です。
ミーンミンミン(蝉の声)
外のセミが騒がしい。
全くこっちはこれから補習だよ
悪態をつきながら学校への道中照り返しの強いアスファルトを睨む。
日差しがやけに眩しいぜ。(10歳)
カッコつけてみても右手にはプールカバンだ。
断っておくが決して泳ぎが苦手なわけじゃない。
ただ少しクロールとかいう泳ぎの息継ぎの時ほんの少しばかり水を飲んでしまうくせがあるだけだ。
これが俺の自由型なんだ。
と主張しても先生は決して許してはくれない。
ああ世知辛いぜ。
おはようございます。
教室に入りあいさつするもののいつもの賑やかな教室ではない。
それどころか2、3人しか見当たらない。
しかも他のクラスの生徒だ。
喋ったこともない。
気まずさがプンプン臭う。
補習って本当にめんどくさい。
おー揃ったか。
じゃあついて来い。
いつもの先生とはなぜか空気が違う気がする。
みんなで更衣室に入りすぐさま着替える。
あれ?先生も入るの?
ダイエットも兼ねてな。
ダイエットついでに教えるとはなんとも怠慢である
しかしプールが目前と思うとワクワクする。
基本的には好きなのだ。
つめた!!
軽く準備運動を済ませるとお楽しみの時間だ。やっぱり水は気持ちよくていつもより広いプールは冷たいが僕にとってそこは憧れのリゾート地だった。
ビーチサイドのパラソルと
ヤシの木なんて生えてればなぁ
あとは美女
僕ももう年頃だ。
女の子に目がいって何が悪い?
プールとなれば尚更だ。
先生浮き輪やって。
このリゾートにはクルーザーがない。
他の推進力と言えばもはややはりの先生しか選択肢はない。
バカと足蹴にされたがこっちもえーっえーっで応戦する。
いまいち乗ってこないんだよなぁ。
ピーと笛の音。
なにやら集合らしいがこちとら3人全員ぷかぷかするのに忙しい。すっかり仲良くなり日光を浴びながら談笑中だ。どうやら2人は水泳大会の練習でタイム上げるために練習に参加したらしい。
お互い大変ですね。
ピピー!
二度目の笛もなんのその。
民主主義ではこちら側の意見が可決されなくてはならない。
特訓を始める!
やめてください。
このあまりの横暴さはまさに独裁者だ。
とは言え子供に投票権はない。
渋々でも従わざるを得ない。
クロールが出来ない
コースに分かれて泳ぎの練習をするらしい。
僕はクロールを
他の2人は平泳ぎでしかも泳げるので別メニューだ。
苦手な息継ぎの練習だ。
もはや僕は苦手な事もあり半分溺れている。
何故か先生はストップウォッチでタイムまではかり出した。
先生からのアドバイス
25メートルはかなりきつい。
息継ぎもふたかきに一回のペースだ。
先生から4回に一回にしろと指示が飛ぶ。
僕だってイメージの中じゃスイスイすいプハッだよ。
でも実際うまくやれてびしゃびしゃびしゃオロロなんだよ。
これでも懸命に泳いでる。
先生の言うことも素直に聞いているじゃないか。
お前息継ぎやめたら?
先生の提案に唖然とする。
僕今日息継ぎの練習しに来ているんですけど。
どうやら泳いでるうちに意図せずバタ足が伸びてしまったようだ。
命をかけてる感じもある。
なにかが進化して当然なのかもしれない。
ただそれはタイムを上げたいわけじゃない。
このプールでおっ死んだりしたくないから対岸を必死で目指しているだけなのだ。
もはや意図しないものの自分の命の為に泳ぐという誰よりも強い動機を得てしまった僕は結果誰よりもタイムを伸ばすことになった。
その上息継ぎなしだって?
それこそおっ死んでしまう。
有無を言わさずスタートの笛がなる。
もはや僕の涙も目の充血もプールの水のせいで誰にも気づかれはしない。
そもそもこれから人生という遠泳をしなければならないのに息継ぎなしじゃ途中下車確定じゃないか。
趣旨がもはや違うよ。
納得はできない。
でも生きては帰りたい。
その一心で水をかく。
途中何度もうっうっってなる
苦しいのもある
泣いているのもあるだろう。
なにもかもひっくるめて生きるために必死に水をかいた。
まだかまだか
生きてる心地がしない
まさか僕が先生の気持ちを引っ張るクルーザーみたいにされるとは思いもしなかった。
壁が見えてタッチをする。
自己新だ。
先生がとても満足げに見える。
先生あんた間違ってるよ。
パンツの行くへ
放心状態を経て。シャワーを浴びて更衣室に向かう。
全員が記録を更新したらしい。
先生が1番得意げだ。
平泳ぎの足がしっかり伸びるようになって推進力がついたとか
上体が起きすぎずに水の抵抗が良くなったからタイムが伸びただの
ダイエットも兼ねて教えた結果にしては上々なんだろう。
僕の気持ちを話せばクロールを泳ぐことに関しての推進力はしっかり衰退し先生への抵抗はずっと大きくなった。
僕の腑に落ちない気持ちを片手にみんなが盛り上がってるのでニコニコしていた。
民主主義においては仕方ない。
僕の気持ちは少数派だ。
それにしても疲れたので早々にタオルで体を拭く。
ずずずっと脱ぐ時水着が張り付いた嫌な感じと疲労困憊で手に力が入りにくい。
先に着替える服をプールバッグから出し
ふっと息を吐きからだ全体で水着を脱ぐ。
しかしパンツが見当たらない
どこかへ落としてしまったかもしれない。
疲れたので注意散漫だ。
楽しそうにみんな泳ぎの話に更に夢中だ
ああ床に落ちてた
拾い上げようとすると僕のパンツに先生の足がかかって手もかかる
先生!
そんなバカな
そこへ僕の目に飛び込んできたのは信じられない光景だった
先生 パンツ 俺の履いてるよ!
ラジオでかけた曲
それではまた。
https://music.youtube.com/watch?v=xmoR5P5AJUs&feature=share
Kazunori Oでした。